はちみつQ&A
はちみつは結晶しても風味や成分は変わりません。
お料理に、飲み物に、トーストにそのままお使いいただくだけでぐんとおいしくなります。結晶はちみつならではのクリーミーなおいしさと、はちみつ本来の「味・香り」をお楽しみください。
結晶したはちみつの容器が入るくらいの大きめのボウルか鍋を用意し、お風呂よりも少し熱めのお湯を入れます。はちみつの容器のフタを開け、容器をそっと中に浸けます。
結晶したはちみつをかき混ぜながら溶かします。はちみつの温度が高くなりすぎると風味が損なわれます。
※写真は1kgビン。300gプラ容器も同様に溶解してください。(プラ容器の耐熱温度は100度です。高温になりすぎないよう、ご注意ください。)
溶かし方のポイント
お湯の温度が下がったら、はちみつの容器をつけたボウルごと、お湯を鍋に入れます。鍋を直火でゆっくり温めます。
はちみつを高温で長時間加熱すると、糖分が褐変して色が濃くなったり、香り成分が壊れて風味が弱くなる場合がありますので、ご注意ください
主な項目としては、以下の6点があげられます。
- 完熟はちみつ(糖度約80%)であること
- 保管温度は定温(20〜24℃)であること
- 充填時の加温は45℃以下を保つこと
- はちみつの中の花粉が取り除かれていないこと
- はちみつ以外の糖類の混入がないこと
- その他CODEX(食品国際規格)に準ずること
はちみつの品質を守る製法と分析方法に加えて、安全性の確認について厳しく定めたこの基準は、一般的に定められている基準よりもきめ細かく、非常に高いレベルに定められています。こうした独自のルールによって、はちみつの品質管理を徹底しているのです。
採れたままのはちみつの中には、各種栄養素を豊富に含む花粉が含まれています。
はちみつの結晶は、この花粉が核となり、はちみつの中のブドウ糖が集まり白く固まったものです。つまり、結晶は花粉を含んだ本物のはちみつである証とも言えます。
はちみつの糖分は主に、果糖とブドウ糖ですが、菜の花やクローバーなど、ブドウ糖比率が高いはちみつほど結晶しやすく、アカシアのようにブドウ糖比率が低いはちみつは結晶しにくいのです。量販されているはちみつの中には、結晶すると商品価値が低下するという間違った考えがあるので、花粉などの栄養成分を取り除く加工を施した、結晶しないはちみつもあります。当社のはちみつが結晶するのは、余計な加工をせず、不要なもの以外は何も取り除かない[本物の完熟はちみつ]をお届けしている証なのです。
品質には問題ございません。ただし保管温度が高いと褐変し、風味も変わってしまいます。
保存場所にはご注意いただき、高温多湿をさけて冷暗所で保管することをお勧めします。
ご安心ください。私ども山田養蜂場では、はちみつに水あめや砂糖などは一切混入しておりません。
また、もし万が一、製品化の過程で他者による混入があったとしても、厳密な品質管理体制によりチェックできるようになっております。 当社は創業以来半世紀以上、「ミツバチが届けてくれる自然の産物をそのままお届けするのが我々の責務である。」との想いを持ち、はちみつを販売してまいりました。
それは、あくまで「はちみつ」の品質を追求する私たちの厳格な品質基準と、広く一般的な意味ではちみつを定義する協議会の基準の間に相違があるためです。
協議会は「異性化糖や水あめを混ぜても製品表面に『はちみつ』の表示を許す」規定や、加熱加工をしない「はちみつ」に対して天然由来の成分や風味を破壊していないことを表す意味の「生」や「完熟」の文字の表示を禁ずる規定などを策定しています。しかし当社はこのような規定は天然の「はちみつ」の価値を曖昧にし、消費者にとって不利益になると考え、協議会を脱会しています。
当社ははちみつの風味と品質を守るために伝統的なはちみつ製法を守り続けてきました。
ヨーロッパで最も厳しいといわれている「ドイツ純正法」よりも厳しい、独自の厳格な基準を設定し、検査を実施しています。
抗生物質や農薬については、第三者分析機関において、300種類を超える残量農薬検査やストレプトマイシン、クロラムフェニコール、テトラサイクリン系などの抗生物質検査を全ロットに実施。安全性が実証されたものだけをお届けしております。
異性化糖など、混ぜものの検出に関しては、はちみつの国際規格に採用されている「炭素安定同位体比法※1」の検査方法を採用。自然のはちみつに製造過程で混入がないか確認しています。
また、はちみつの中の花粉の種類と量を分析するなど、本来の自然のはちみつに含まれる様々な成分の総合的なバランスを確認しています。
- ※1 炭素安定同位体比法 はちみつの国際規格に採用されている分析方法。安定同位体比質量計という特殊な装置を用いて、はちみつに混ぜられたトウモロコシなどが原料である異性化糖などを検出します。
一般的に「はちみつ」は、高温に長時間さらされると酵素が失活したり、成分が変わってしまい変色する劣化現象が起こります。
当社の「はちみつ」は、輸送から保管・商品化までの製造工程において20℃以下の定温管理をしています。
はちみつを瓶詰めする際に、流動性を良くするために45℃以下の温度で温める(加温)ことがありますが、高温で加熱は行わないため、はちみつの栄養素や風味を損なうことなくお召し上がりいただけます。
一般市場には、減圧濃縮窯を使って加熱された「はちみつ」もありますが、当社では「はちみつ」の温度管理は最も大切なものだと考え、厳密な管理を行っております。